あらすじ
国内単行本最多記録のベストセラー小説のiPhone、iPad、Android版がついにに登場!地方都市の高校生、サクとアキ、彼らの純粋なる想いが綴られた恋愛小説では、出会いから別れまで、片山ワールドの永遠のテーマ「愛」、そして「生」と「死」が、若い男女の純粋な心もようにのせて描かれている。物語は同級生だった“アキ”の死から始まる。そして回想へ。ふたりの出会い、学校内でのたわいもないやり取りから放課後のデート、ふたりだけの無人島への旅、彼女の発病・入院、病院からの脱出、そして彼女の死。サクとアキの純真な想いが眩しいストーリーは、読むものすべてに忘れかけていたなにかを思い起こさせる。
先生からのコメント
2001年、小学館刊。小学館文庫。 前二作がまったく売れず、ぼくは出版社を渡り歩きながら、なんとかつぎの本を出す算段をしていた。もし増刷がかからなければ四冊目はないかも、という状況で出版されたのがこれ。数ヵ月して増刷がかかったときはうれしかったなあ。自分のなかでは青春三部作の位置づけだが、前二作にくらべて、フィクション性は強くなっている。これといった苦労もなく、三ヵ月ほどで書き終えた記憶がある。ベストセラーの予感なんて、まったくなかった。とにかく物書きとして首がつながることだけを願っていた。