最後に咲く花

小学館文庫 [文庫]

¥650

小学館
あらすじ

ファンド・マネージャーを勤める40歳目前の永江は、離婚後、大学時代の同級生・由希と出会う。 十数年ぶりの再会。お互い気になる存在に変わっていくまでにそれほど時間はかからなかったが、 やがて由希は心肺を病んでいく。彼女は、永江に「これ以上苦しみたくない」と、自殺幇助を願い出る。 永江には、20代の恋人・沙織がいたが、由希といる時間のなかに「かけがえのない瞬間」を見い出すようになる。 そんななか、友人で建設会社副社長の波佐間が、単身山に登ったまま妻子を残して連絡を断ってしまう。彼を捜すべく山に向かった永江は、ある事に気付かされる。

先生からのコメント

2005年、小学館。小学館文庫。 自分のなかでは、『世界の中心~』の次のステップとして位置づけられる作品。たっぷり時間をかけ、持てる力をすべて出し切って書いた。読者の反応はあまり良くなかったようだが、気にしていない。世界中、どこへ出しても恥ずかしくない作品と自負している。