どこへ向かって死ぬか

NHK出版[単行本]

¥1680

NHK出版
あらすじ

「自由」といわれながらも、生きづらさを感じずにはいられない我々。「人間は根源的孤独を抱えながら、自己のたえざる絶望を経験する。そして精神的時間を生きることで、はじめて死へと出発できる」。独り異国パリの地で思索を紡いだ哲学者・森有正の“死に方”に著者は、人間のあるべき姿と、生き方を見る。

先生からのコメント

2010年、NHK出版。 ぼくにとっては十年ぶりとなる評論。教育テレビの番組で森有正について喋ったことがベースになっている。人物評伝という体裁をとりながら、ぼく自身のモチーフを語っている。ここに書いたことは、この先十年くらい、ぼくが書く小説のテーマになっていくだろう。