考える元気

光文社文庫[文庫]

¥500

光文社
あらすじ

著者が、独自の視点とアイデアで綴った傑作エッセイ集。これからどこへ向かっていけばいいのか示唆に富む言葉の数々。科学や貨幣は私たちに何をもたらすの?世界を席巻する市民主義にはだれも反論できないの?合理化されたシステムに負けずに思考する。

先生からのコメント

2000年、新潮OH!文庫。現在は『考える元気』と改題して光文社文庫。 フーコーが『言葉と物』で言語学と生物学と経済学を使って古典主義時代の知を分析したように、教育と市民社会とテクノロジーによって、現代の日本社会(と世界)を分析しようとしたもの。フーコーにくらべるとスケール・ダウンの観は否めないが、本質的なことは言えていると思う。そのころ通っていた鍼灸院の医師、森崎茂さんとの語らいから多くを得ている。