空のレンズ

講談社[単行本]

¥1470

講談社
あらすじ

現実とヴァーチャルの隙間を舞台にして描かれる愛と友情の物語。 インターネットで偶然知り合った個性豊かなハンドルネームを持つ少年少女たちは突然、現実の世界から不可思議な世界に迷い込む。次々と起こる奇妙な事件。果たして、彼らはその世界から脱出できるのか?

先生からのコメント

2003年、ポプラ社刊。講談社文庫。 『きみの知らないところで~』を担当してくれた佐久間さんとの、つぎの仕事として書きはじめたもの。かなりSF的な要素が強い。電話線を通してヴァーチャルな世界を行き来するというアイデアは、『マトリックス』よりもこっちが早い!(笑)。これもいま書くとすれば、もっと上手く書けるはずだが、当時はこれが精一杯だった。そのころのぼくは恋愛小説の方へ行く気はあまりなかった。『世界の中心~』が売れたことで、少しずつ状況が変わってくるのだけれど。