> 2012年10月のブログ

あれも聴きたい、これも聴きたい⑤

ビーチ・ボーイズの20曲

 今年はビーチ・ボーイズのメジャー・デビュー50周年にあたります。20年ぶりのオリジナル・アルバム「That’s Why God Made The Radio」も発売されました。これは良かったですね。久々にビーチ・ボーイズ・サウンドの復活って感じです。近年のブライアンのソロよりずっと好きです。ぼくの好きなビーチ・ボーイズには、やっぱりマイク・ラブとかアル・ジャーディンとかブルース・ジョンストンといった非ブライアン的要素が必要なのだと、あらためて思いました。
 ところで20年ぶりのオリジナル・アルバムと書きましたが、ということは、前作は1992年の「Summer In Paradise」ってことになるわけです。このアルバム、ぼくは未聴です。いや、出ていたことさえ知らなかった。ぼくが聴いた前作は1985年の「The Beach Boys」で、ってことは27年ぶりの新作ということになります。50年もグループをやっていると、スケールが違いますね。27年といえばあなた、ジミ・ヘンやジャニスやジム・モリスンやカート・コバーンの出生から享年まで、すっぽり入っちゃうじゃないですか。
 というわけで、50周年をお祝いして、ぼくなりに彼らのベスト20を選んでみました。

① Surfer Girl
② Don’t Worry Baby
③ We’ll Run Away
④ Wendy
⑤ Girls On The Beach
⑥ Please Let Me Wonder
⑦ She Knows Me Too Well
⑧ Let Him Run Wild
⑨ Summer Means New Love
⑩ God Only Knows
⑪ I Just Wasn’t Made For These Times
⑫ Caroline No
⑬ Darlin’
⑭ I Can Hear The Music
⑮ Slip On Through
⑯ It’s OK
⑰ Airplane
⑱ Match Point Of Our Love
⑲ Lady Lynda
⑳ Getcha Back

 ぼくはときどき、あらゆるジャンルの音楽のなかで、ビーチ・ボーイズがいちばん美しいと思うことがあります。もちろん、そのときの気分によりますが。よく葬式ではフォーレのレクイエムを流してくれなどと言う人がいるけど、まあ、自分の葬式にまで注文をつける気はないけど、以前に冗談で「葬式で音楽がいるんだったらビーチ・ボーイズがいいな」なんて言っていたことはあります。(マイク・ラブの能天気な声で「It’s OK」とか流れるのはどうかと思うけど……。)彼らの多くの曲には、しんみりしちゃうっていうか、ノスタルジーを掻き立てられるところがあるのですね。こういう切ない気分にさせる音楽は、他にはちょっと思いつきません。みなさんはいかがですか?